遺産相続の不動産に関するトラブル

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遺産相続でトラブルを起こしやすいことが不動産についてです。金銭なら均等に分けることができますが、不動産を均等に分けることはできません。遺産相続をする権利がある3人兄弟だった場合、一つの家を3等分に均等に分けることができないので、誰が家を相続するのか、家という形で相続をするのではなく売却してしまうのか。こういったことがトラブルになります。ある兄弟のパターンでは、長男は「金銭はいらないから家をもらう」と主張をしました。

しかし、次男は「家が古いから売却をして現金を公平に分ける」と主張をします。両者の主張はまったくまとまらず、言い争いが続きます。結局、遺産相続の調停にいって家は売却することになり、売却額は安くて元に残るものはわずかとなってしまいました。そして、家族の付き合いはなくなりました。このようなトラブルを起こさないためには、残された人たちにどのように相続をするのか明確に意思表示をしておくことが大切になります。